荒木十畝作　芳蘭 掛軸　共箱　お買取 | 株式会社かぐら堂

先日、お買い取りさせていただきましたのは「荒木十畝（あらき じっぽ）」の掛軸「芳蘭」です。
荒木十畝というのは、若くしてその腕前を認められ早くから注目されていた日本画家であり、花鳥画を得意とした「荒木寛畝（あらき かんぽ）」に師事し後を継いだことでも知られています。
実は、寛畝の死後、ガラリと作風が変わり華やかで色彩豊かな作風へと転向しており、当時は大層驚かれました。それまでは師匠の手前、遠慮があったのかと考えてしまう変わりようは、彼の作品の密かな見どころでもあるでしょう。

今回の掛軸は小川のほとりでハクセキレイが花を愛でる様が描かれている、かわいらしいものです。共箱、表装ともに状態もよく、35,000円と査定したところ依頼主様にも喜んでいただけました。
受け継いだものの床の間などがなくお蔵入りになっていましたが、必要とされる方の元へ行けるようにと、当店にお声がけいただきました。

近年、リサイクルショップが増えていますが、美術品や骨董品は、揺るぎない知識や経験がなければ真の価値を導き出すことはできません。あなたのお手元に眠るお品の買取を検討しているなら、豊富な実績を持つかぐら堂までお気軽にご相談ください。