鼈甲撥の買取・鑑定・査定
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長唄の演奏には象牙撥が適していますが、これは軽くしなりの少ない素材が演奏方法とマッチしていることが一因です。一方、津軽三味線や地唄の奏者は鼈甲撥を好んで使う傾向にありますが、これは鼈甲のしなやかさが大きなポイントとなっています。象牙の撥も素晴らしい音色を奏でますがしなりが少なく、津軽三味線の力強く撥を振る奏法ではすぐに折れてしまうため使うことができません。
鼈甲はウミガメの甲羅を加工したものですが、その美しさから乱獲が進み、象牙と同じくワシントン条約で規制されています。そのため、現在は規制前に日本に入っていたものを使うか、日本近海のウミガメを加工したものという2つの選択肢しかありません。鼈甲の面積が広いほどしなりやすく演奏しやすいといわれていますが、近年作られた鼈甲撥は価格や入手しにくさから鼈甲の面積を縮小する傾向にあります。時折、一枚の鼈甲で仕上げた撥に出会うこともありますが、15~20万円は下りません。
なかなか手が出ないという場合は、先耳象牙撥のように先だけ鼈甲という撥もあり、猫耳のようでかわいらしく女性に人気があります。手に当たる部分はプラスチックが多いですが、桐や柿、花梨など木材を使うと手馴染みがいいようです。また、鼈甲ではなく羊の骨や樹脂で代用しているという場合も。樹脂はしなりだけでなく粘りもあり演奏者には高評のようです。
すでに高騰している鼈甲ですが、今後さらに価格が高騰することが予想されます。もし、お手元に鼈甲撥があれば一度査定してみると、その価値に驚くかもしれませんね。
鼈甲撥を高価買取いたします。お気軽に鑑定をご相談下さい。
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鼈甲撥の鑑定ポイント
状態が良好
鼈甲は本来耐久性のある素材ですが、虫食いに弱いというウィークポイントがあります。大切に保管しておいたつもりでも、いつの間にか虫に喰われていたという事例は意外に多いもの。もし、買取するべきかお悩みでしたら状態のいいうちに査定することをおすすめします。
面積が広い
鼈甲の面積が広い撥ほど高価買取の傾向があります。一枚の鼈甲で作られた撥はため息が出るほどの美しさがあります。もちろん、先端角のみの先耳鼈甲撥もご相談ください。
一枚の鼈甲である
鼈甲の中には端切れを打ち合わせて一枚にしているものも少なくありません。一方、大きな一枚の鼈甲を使って撥を作る場合もあります。打ち合わせた鼈甲撥よりも一枚鼈甲のほうが査定はプラスとなります。
本物の鼈甲である
近年、鼈甲が品薄になったことで樹脂や羊の骨を加工し鼈甲のように仕上げた撥も増えてきています。演奏家には概ね高評のようですが、買取額は鼈甲ほどとはなりません。
プロに鑑定を依頼する
鼈甲の質を見極める目や、撥としての良し悪しを的確に見極めることが正しい鑑定へとつながります。実はこれ、長年の勉強やいくつもの経験を積まないとなかなか難しいのが現状で、誰にでもできるというものではありません。もし、お手元の鼈甲撥や和楽器の買取をお考えでしたらその道のプロに鑑定を依頼することをおすすめします。当店は和楽器を専門に行っており、スタッフ全員が資格を持ったプロの査定員です。出張買取やお電話でのご相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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