くり甲琴の買取・売却・鑑定
くり甲琴の高価買取
のちほど詳しくご説明しますが、並甲の琴はお稽古用として使われる琴で、演奏会用として使われる琴がくり甲です。くり甲の方が音響が非常によいため、高価買取が実現します。
くり甲琴の特徴
琴の表甲、および裏板をただ水平に貼り付けただけのものが並甲(なみこう)と呼ばれるお稽古用の琴です。詳細は、磯の部分を見ると境目につなぎ目が見え、両者をただ貼り合わせてあるだけの状態(ベタ付け)であることがよくわかります。
一方、くり甲の場合は、非常に手が込んだつくりになっており、上級者が使ったり、演奏会用として使用したりします。四分六板、もしくは柏葉の縁どり(装飾)に「玉縁包み
という方法を用います。
表甲、裏板ともに、角度45度の切り込みを入れたあとに貼り合わせるので、見た目に境界線がなく、非常に美しい仕上がりになります(トメ付け)。職人技といえるでしょう。もちろん、くり甲の方が、材料そのものもよいものを使用しています。
また、琴の内部である綾杉の部分は、職人の削り方の違いで、音色、音量などの良し悪しが決まるので、並甲とははっきりと区別されます。通常は、音穴から見える部分だけ柄が見える程度にしか彫られていないことが多いのですが、くり甲の場合は「綾杉彫り」が内側全体にしっかりと施されています。
くり甲琴の鑑定ポイント
並甲よりもくり甲の方がきめ細かい作りになっており、音色もよいので、買取り価格が高額になります。そのため、買取の際は、くり甲琴を正確に鑑定する必要があります。そのポイントについてご紹介しましょう。
ポイント1綾杉彫り
くり甲の場合、綾杉彫りがしっかりと琴の内側全体部分に彫られているものほど音色よくなるため、高級品として扱われます。熟練の腕を持った専門家が彫ったもので、より美しく削られたものほど高値となります。
ポイント2龍頭と龍尾
並甲である初級から中級品としてはベタ花林巻、口角紫檀巻などが、高級品には上角紅木巻や象牙巻が使用されます。装飾として施された玉縁包みの出来栄えで価格が異なり、同じく竜舌部分の蒔絵も装飾部分としての美しさが判断されます。
ポイント3竜角の造り
琴は見た目の美しさも大切ですが、やはり音の共鳴具合もとても重要です。竜角の造りひとつで音の共鳴具合が違ってくるため、鑑定時の判断のひとつとなります。
くり甲琴の買取相場
くり甲琴は、60万円~150万円で取引されていることが多く、材質によっても評価が異なり価格が変動しますが、一般的に高級品扱いとなるので高価買取が期待できます。当店は、新品だけでなく中古品などの和楽器商品を扱う買取専門店です。お琴の種類や品質を見分けるプロが在籍しておりますので、ご自宅のお琴をご売却される場合は、お気軽にお申しつけください。出張買取させていただきます。
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