松林桂月作 「閑庭春香図」掛軸 共箱　を買取 | 株式会社かぐら堂

先日はご自宅にある松林桂月の掛軸を査定してほしいとご相談を頂き、出張買取に伺ってまいりました。

山口県の萩に生まれた松林桂月(まつばやし けいげつ)は、漢詩や漢籍に秀でており、それを活かした崇高な作品を多数残しており文人画家として活躍しました。
息を呑むほど美しい叙情的な水墨画が特に有名ですが、詩・書・画のどれもが評価が高く1958年には文化勲章を受章しています。月夜の八重桜を描いた「春宵花影」が代表作ですが、力強く繊細で深夜の凛とした空気が伝わってくるようで目が離せなくなる魅力を秘めています。
今回、ご依頼頂いたのは「閑庭春香図」という掛軸で、雀の遊ぶ様子や花びらなど、細かな部分まで繊細に表現されています。
花鳥画は妻で女流画家の松林雪貞に影響を受けたといわれており、現代美術に近い印象を受ける作品です。
少々汚れはありますが、軸先も象牙であり共箱の状態もよく100,000円でお買い取りさせていただきました。

お手元に眠っている掛軸も、思わぬ銘品という可能性もあります。売却をご検討の際は当店までお気軽にご相談ください。